ただ疲弊

面白いものを見つけては、貪り、飽きる。私はそういう生き方ばかりだ。地獄も天国も知ることなくぬるま湯に浸かり続ける…ある意味それは幸せであるのかもしれないが…私は、それでいいのだろうかと毎日考えるようになった。孤独であると叫びつつ、何かに、誰かに縋ろうとしている自分の愚かな弱さ。不幸にも幸福にも慣れない紛い物であるようだ、きっとこの身を本当に観る者はおらず、誰のことも理解せず、理解されず、愛されることもなく消尽していくのだろう。

 

正解も不正解もない世で、少し眺めたくらいで鼻が高くなる私である、一体何を知った気でいるのだろうか。考えるほどに単調化し、バカになっている。この身が早く滅びればいいと願う毎日で、しかし叶わぬ日々で、であれば己れの力で壊していくしかないのだ。

 

何かに縋りたかったが、他のものにも、勿論自分自身にも縋ることなどできなかったのだ。